オファーレターにサインする前に内容を精読&理解してください。 これ、とっても大事です。 外資系会社と面接を進め会社側が採用したいと決定するとオファーレターが送られてきます。 サインする前に注意することは、 特に雇用者がリスクを負う項目は要注意です。 保険の契約書のように難しいフレーズを使い、だらだらと長々と書いてあるオファーレターですが、 絶対に全部読みましょう! 声に出して読むとより効果的です。 オファーレターとは オファーレターは英語で 「offer letter」直訳すると「提案書」です。 内定通知のようなものですが、契約書にあたります。 外資系企業から正式に内定をもらった後に受け取るもので、オファーレターにサインすることで雇用契約が締結されます。 こちらが私が受け取ったオファーレターの例です。Appointment Letter と表現されています。 オファーレターで注意すべき内容 オファーレターには細かく数ページに渡って雇用の条件が記載されていて、下記のような内容です。 給与、職務内容、 勤務時間、勤務場所、休暇 守るべきルール 特に注意すべきことは、 被雇用者(あなた)がリスクを負う(支払う)可能性のある項目です。 では、私の受け取ったオファーレターで心配になった項目の例を紹介します。 入社後研修の費用が労働者負担 会社での入社後の研修費用が労働者負担になると書かれていました。 理由は、会社はお金をかけて育てたので役に立つ前に辞めたら教育費用は返してという趣旨。 自己都合で退職する場合の負担額は、 1年以内なら100% 2年以内なら50% 3年以内なら25% 3年を超えてやっと会社が研修費用の全額負担になるとの説明です。 ブラック企業か?とドキッとしました。 しかし、この企業は名前の通った優良企業で外資系ではこういう文言を入れるものだそうです。 そうなると、怖いのが金額です。 「研修費用は最大でいくらぐらいですか?」 と聞くと。 「まあ請求することはないから大丈夫」 との回答。 しかしながら、トラブって辞める可能性はゼロではないので怖すぎます。 研修費用は社内で受講すると見た目は無料のことが多いですが、実際は大きな金額です。 私が個人で外部のセミナーに行った経験からは、講師の費用は1日に5万から10万。 講師の旅費は実費がかかり、受講者の旅費滞在費もかかり、セミナールームの代金は一日に簡単に10万越え、昼食代やコーヒーの料金も安くはない。 会社によっては不在時の埋め合わせ人件費として日に5万円などと計算することもある。 50万から100万は最悪は請求されるかもとサイン前に覚悟はしました。 機密保持に関する誓約 会社の情報を外部に漏らした場合の条件もよく読みましょう。 普通にしていれば問題ない項目ですが、万が一にセキュリティを無意識に破ってしまう可能性はゼロではないからです。 破った場合のペナルティをよく読むと、機密保持を破った場合は損害賠償されると書かれています。 このペナルティは金額が見えませんので、入社してからは特にデジタルデータの取り扱いには細心の注意を払いましょう。 トラブル発生時の裁判所がアメリカ 雇用者と非雇用者間でトラブルが起きて、契約内容に疑義があった場合にどこで裁判するかも書かれています。 私にオファーレターを送ってきた外資はアメリカ系でアメリカの本社のある州の裁判所が書かれていました。 もし、トラブルがあってどうしても解決できない場合はアメリカの裁判所で戦うことになります。 現実的にアメリカの裁判所で戦うことは個人では難しいですので、泣き寝入りになる可能性が高いですね。 サインをする前に疑問点は絶対に質問 オファーレターの内容に疑問点がある場合は、絶対に事前に質問と必要なら修正を依頼! サイン前なら相手も雇用したいので変更してくれる可能性あります。 サイン後は100%変更不可能です。 最後はサインする前によく覚悟することが、とーーーーても大事です。 給与の金額(最後の交渉) 入社後に給与を一気に10%あげることは不可能です。 なぜなら会社のルールに従い全体の給与をうごかすので多くて数%の上下にしかならない。*特殊な業務はではなく一般業務の場合 なので、 オファーレターにサインする前だけがチャンスです。 オファーレターを出したということは会社は雇用したがっています。 ここで10%でも20%でもアップを要求しましょう。 私はダメ元で20%あげて欲しいと言って5%あげてもらい、新しいオファーレターを作って貰いました。 前職(現職)の給与明細をベースに交渉することになるので、 日系企業で働いているときに、海外駐在や単身赴任などの時に見た目の給与が上がっているときは交渉に役立ちますので、そんな時期に外資を視野に入れるのもの良いでしょう。 オファーレターにサインする前にすること 外資系は問題が発生した時に日系企業と異なり同情してくれることは皆無です。 すべて契約書にしたがって処理されます。 極端にいうと上司や同部門の人でなく、専門の人事や総務部門が処理します。 オファーレターは よく読んで リスクの最大を想定して 雇用前の最後の交渉のタイミングと理解してリスクを覚悟してからサインしてください。